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「じゃあ話を戻すぜ。お前らの活動目的は何だ?」


逸識は表情を変えないまま、人形のように整った顔を明衣をはじめ、aucメンバーに向ける。
まるで作り物のような彼に、四人は息を呑んだ。

やがて、沈黙を破って質問に答えたのは五月女だった。


「俺たちは…学校の皆がより良く学校生活を送れるように、この街の人たちが安心して暮らせるように、手助けっていうか……その、困っている人の助けになれたら良いなと思って活動してるんだ」

「それはお前らにしか出来ねぇことなのか?地域との繋がりがあるのはボラ部も同じだぜ。むしろお前らよりも課外活動は多い」


間髪を容れずに返される言葉に、五月女は言葉を詰まらせてしまった。

明衣はムッとして身を乗り出した。


「だからぁ!うちらは何でも請け負うって言ってんでしょ!」

「でも依頼が来なきゃ部室でグダグダしてんだろ?しかも依頼はタダじゃ出来ない。部費が出て安定した活動が出来るボラ部のほうが良いじゃねーか」


逸識は悪巧みをする子供のような顔で、明衣の苦し紛れの主張を叩き潰す。

言い返す言葉が見当たらず、明衣は唇を噛んで逸識を睨み付けた。