「探すったって…どうやって?」 日野が顔を顰めた。本郷は、「心当たりのあるところを地道に歩くしかないわね」とため息をついた。 巡はそのやり取りを見ていて、ふと思いついた。 「あの、アタシ、探せるかもしれないッス」 「え?」 一同の視線が巡に集まる。巡は鼻の頭を掻いた。 「アタシ、人並み以上に鼻が利くんで…もしかしたら、その子の匂いで探せるかも」 「ほんと!! おねーちゃん!!」 少女のビー玉のような瞳が巡に向けられる。 「おうよ! まかせな!」 巡は親指を立てた。