アリスは、その背に飛び込んだ。
「待って!」
aucはあっという間の出来事に目を丸くする。
小早川は表情を変えずに、すがるようにくっついたアリスを見下ろした。
「生徒会長にお願いがあるの…。入れてくれるかしら?」
小早川はふいと顔を背け、ドアを開けた。
「別に。鍵なんか掛かってないし」
その様子を見ていた明衣は、「今回は生徒会に持っていかれちゃったわね」と溜め息をついた。
「なんスかそれー!悔しいッス!」
「だって、今の見たぁ?完全にアリスは逸識にしか目が行ってないよ」
「やっぱ顔がいい人は得だよな~」
「あんな校則破りの何処が良いんだ」
全ての会話が筒抜けとは思いもせずに、メンバーは好き勝手に話していた。



