思わず全員が後ろを振り返る。
そこにはクッキーを頬張りながらこちらを見下ろす小早川の姿があった。
小早川は何も言えずに見上げてくるaucメンバーとアリスを、感情の読めない瞳で見つめながら、クッキーを咀嚼し、再び口を開く。
「事情はよくわかんないし、あんたらが何をしようが俺はキョーミ無いけど、そこに居座られたら邪魔なんだよね。生徒会に用があるなら早く入れば?」
「なっ!?そんな言い方無いじゃないスか!アリス先輩は一生懸命悩んでるんスよ!」
冷たい口調の小早川に噛み付いたのは巡だった。
小早川はそんな巡を無視し、もう1枚のクッキーを袋から取り出す。
「別に知らないけど。そんなところで蹲ってる暇があるなら、早く動けば?時間は今も過ぎてるんだから」
「てんめ…!!」
今にも飛び掛かりそうな巡を、五月女が制する。
小早川は言った。
「うちの会長に出来ないことなんて、ほとんど無いけどね」
そのまま、立ち尽くすメンバーをすり抜けて、小早川はドアに手をかけた。



