五月女の提案に、他のaucのメンバーと、日野が「えぇっ!?」と驚きの声を発する。
五月女はいわゆる“どや顔”で続ける。
「その癖が無くなれば、友達ももっとたくさん増えるよ!それにあわよくばうちの部員になってもらいたいっていうか……」
「あったまいー!たまに冴えてるよねアンタ」
明衣も五月女に賛同し、巡と日野だけが何が何だかわからないという顔をしている。
「日野くん!君が新学期最初の第一依頼人だよ!」
五月女はびしっ、と日野に人差し指を向け、相変わらずの“どや顔”を崩さない。
「部員?依頼人?ここは何部なんですか?」
首を傾げる日野に、明衣と五月女は言った。
「先生、生徒、はたまた一般人まで、いろんな人を巻き込んで!」
「人と人との心をつなぐ、何より困った人を笑顔にするために!」
「「全部請け負う部活動・a☆u★c!!」」
明衣と五月女は息ぴったりに、aucの紹介をしたのだが、ぽかん、と日野に見返され、二人は恥ずかしそうにソファーに腰を下ろした。
巡はただ一人、「カッコイイッス!!」と目をビー玉のようにキラキラさせていた。



