騒動はこれで終息したのだと誰もが安堵したその時、アリスの携帯電話がけたたましく鳴り響いた。
「あ、ごめ…」
「おい!校内では電源を切り鞄に入れるはずだぞ!」
「日野くん落ち着いて……」
すかさずサイボーグモードが入った日野を五月女が止める。明衣は訝しげにアリスの話の内容に聞き入る。
「え……うん…。え?ほ…ホントなの……?」
断片的にしか聞こえないが、何か良くないことがあったのだろうかと巡は眉を寄せる。
一言二言話したあとに、アリスは電話を切った。
「………何だって?」
アリスの表情は暗い。
逸識のビー玉のような瞳がきょとりと丸くなる。
「私、部活に行ってくる」
アリスは生徒会室を飛び出し、日野の「廊下は走るな!」の声にも振り向かずに駆けていった。



