咄嗟に私は通りがかった共演者のお兄さんにチョコを渡した。 「お疲れ様!ありがとう!」 …みんなにあげる予定だったから…予定通り…。 だけど…。 直樹に渡そうっていう決意が…ガラガラと崩れ落ちていくのを感じていた。 そして共演者には全員渡したのに…直樹にだけ渡せないまま…帰る時間が来た。 当然、ファンが待っていた。 「テル君…!お疲れ様です!」 やっぱり…居た、あの可愛い子。 一番に直樹に駆け寄る。 「あの…テル君が大好きです!これ…っ!」