店を出るまで『恥ずかしい』とあなたは照れている。



ミレナリオが始まる何分か前。



道路はまるで、電車の満員状態と化している。



あなたは上着も着ていないくせに、
『寒くない?』と聞いて
反対側の私の腕をさすってくれる。



シュウの方が寒そうだよ…?



『始まるよ。』



その言葉に上を見上げると、一斉に電飾が点灯し、私の目を奪った。



点灯する瞬間を初めて見る私は、感動そのものだった。



本当にその光景は『キレイ』の一言。



少しずつ、人々も前へ前へ進み出した。



それにつられて2人も歩き出す。