グレーのコートに黒のニーハイブーツ、首もとに白いファー。
時刻は夕方4時。
私は今、駅前のケンタッキー前に立っている。
寒さと高ぶる想いに身震いしながら、
あなたを待っていた。
こんなに緊張したのはいつぶりだろうというくらい、胸の鼓動は跳ね続ける。
爽快なメロディーに気付き、通話ボタンを押す。
_もう着いてる?
_うん。ケンタ前♪
_ごめん、もう着くはずなんだけど、危うく一通に突っ込むとこだった。
_アハハ!ちょっと道ややこしいかも。
_白いクラウンに乗ってるから。
_うん。わかった。
_リサ、もしかしてグレーのコート?

