私の決意を全て伝えたい。



静かに流れる店内のBGMが、
今の2人にはピッタリだとも思った。



シュウは黙って頷く。



長い長いセリフを、一句でも間違わないように。



頭の中を整理して、慎重に言葉を選びながら口を開いた。



『考えて、出した答えなんだけど…シュウが交通刑務所に入って何の連絡も取れない時期があったじゃん。



その時ね、シュウにすごく感謝したことがある。



“目の前のことから逃げない”ってこと。
すごく大切なこと教えてもらった。



私も逃げないで何かひとつでもやってみようって思った。嫌なことがあっても、シュウが教えてくれたこと思い出して



逃げなかったし、前向きな気持ちにもなれたんだよ。



3ヶ月で出て来た時、すごく嬉しかったよ。
けどその反面、これでいいのかな?とも思った。



大分に行くという話も、やっぱりすごいなって思ったよ。



ちゃんと自分の道、自分で決めてもう歩き出してるんだなって。