『望月さん、いつもコレ飲んでるでしょ?』



『え…?』



目の前に出されたのは、今まさに買おうとしてた紙パックのカフェオレ。



彼はニッコリ笑って私にハイって渡してきた。



いやいや、自分で買いますし!



『いえ、大丈夫です。』



何が大丈夫です?って思ったけど。



拒否ったけど強引に手渡され、
『メアド教えて!』と懇願される。



あぁ、そういうことね。



隣のサオリはニヤニヤしてる。



私は無言で携帯を取り出し、彼の携帯にかざした。



ピロリン♪と音が鳴り、赤外線終了。



『やった!ありがと。俺、3年の栗山裕樹(クリヤマヒロキ)ね。』



『どうも。』