不意に言い当てられて、正直戸惑っている。



何もかも見透かすような目で、
簡単に心理を見破られている気がした。



いや、見破られていた。



だから怖くなって逃げたの…。



自分の気持ちが泡になって消えて
しまうんじゃないかって…。



あの時誓った想いが、
揺らいでしまいそうで…。



でも私は甘えてしまった。



センパイの、その優しさに…。



ダメだとわかっていながら、



気持ちは言うことをきかなかった。



止まることを知らなかった……。