たくさんの人たちが行き交う スクランブル交差点。 点滅する信号。 立ち止まり、車が動き始める。 徐々に人の群れが密集し始めて。 黙ったままセンパイは、 私の手を握った。 思わず顔を上げると、真っ赤な顔で。 『離れちゃダメ。』って言うから、 笑いそうになった。 こんな私にでも、顔を赤くして…… きっと 勇気を振り絞ってくれたんだよね…? センパイの手は、細くて長い。 シュウの手とはまた違う…。