女の子なのに……


ばか。



あたしが男嫌いになった理由にこのどうしようもない兄さんがいるからっていうのも一利ある……。



てか、そんな事考えてる暇ない!


早く支度しないとっ!



あたしは光よりも早く制服に着替え、ダサ子の象徴、メガネをかけて家を出た。


「あ、ダサ子。」


と面白がるダサ男君がいた。


「ごめん!!すっかり忘れてて!」

手を合わせて、勝美に謝る。


「いや、別に良いんだけどさ………」


ゆっくりと勝美の人差し指があたしの顔にきた。





「なに?」


ふっ…と笑う勝美……。


「寝癖。爆発。」



はぁ………


世の中ってデリカシーの無い男しかいないのかしら…