ダサい恋人




今日は資料室に誰もいない。


あたしと佐伯の2人だけ。

佐伯が勝美だったらと考えたあたしは本当に我が儘だ。


でも、小山さん達の手紙のことは勝美にはばれたくない。


自分も何をしたいのか分からない。


……矛盾?



いや、自分が弱いだけかもしれない。


「お前さ…」



隣の佐伯が黙っていたあたしに話しかける。


「ん…?何?」



「三野には、伝えねぇの?小山達のこと。」



伝えねぇの?


……伝えられないよ…。


あたし…別れるのも嫌だけれど、勝美が傷つくのも嫌だ…。


優柔不断なあたしは…呆れる程に腹が立つ


「アイツはお前の彼氏なんだぞ?絶対心配してる。」