ダサい恋人




小山…だと思う人物が、顔を赤らめる。


「あたしの名前…知ってるの?」


やっぱり小山だ。



なんで千歳といないんだ?

アイツは小山のためにバイトを休んだんだよな?



「お前…千歳と勉強じゃねぇの?」



俺が小山に問いかけると、周りの女子、小山本人も顔が引きつったのがわかった。



「あの…今日は…佐伯尚と一緒に行っちゃったから…邪魔しちゃ悪いかなって…。」



口をモゴモゴ開き、俯きながら喋る。



千歳と佐伯の間に入ったら邪魔だと考えるなら、俺の事もそう考えて欲しい。


しかも…俺彼氏なんだけど…。



俺は、さっきまで賑やかだった女子を避けながら、教室を飛び出した。


……千歳がどこにいるのかわからないが、どこかにいるはずだ…。



どこにいるんだよ!千歳!