ダサい恋人




周りには、涙を流している女の子もいる。



勝美がどれだけ愛されているか、よくわかる。



だけど、今はそんな事気にしてられない。


…あたしの方が泣きたい…。


「ねぇ、三野君と別れて。」


「嫌だ。それは出来ない。」


好きな人が傍にいていいというのに、他の人に別れてなんて…筋の通らない願いだ。


「自分が三野君の彼女だからって調子に乗らないで!」


バシンッ……



静かな室内の中に、あたしの頬が叩かれる音がした。

ヒリヒリする…。



「あたし達、これじゃあ足りないよ?」


髪を引っ張られてまたビンタをされる……



……痛い…


………いたい……


……………イタイ………



バンッ!


「千歳っ!」



誰かがあたしを呼んでる。

……それと同時に体から痛みが走ることがない…



まだジンジンする……



あたしは…勝美と一緒にいちゃいけないのかな…?


あたしは…体痛みに耐えられなくて、意識を手放してしまった……