ダサい恋人




「き、着替えたよ…。」


試着室から出てきた千歳はスカートを履いている。


可愛い過ぎて声が出ない…。


今、メガネを掛けているから周りにはダサいとしかわからないだろう。


可愛そうに……


千歳は可愛いのに…



「勝美?」


俺が千歳に見惚れているばかりに、千歳から呼ばれてしまった。


「千歳、それ、お買い上げ。」


「えぇ!嘘でしょ!?似合ってないのに何で買うの!?」


似合ってない服を買ったって何の役にも立たねぇじゃねぇか…。



でも、こいつは馬鹿だからこんな事言ったって理解する奴じゃない。


……ホントに疲れる。



「いいから買うぞ。」



俺はレジで支払った。


「ちょっと!あたしがお金だすから!」


って言ってももう遅い。


支払ってしまった物は取り消せない。



勝った。