「なぁ、今日どっか出掛けねぇ?」



朝食の味噌汁をすすりながら千歳に聞く。


朝食はもちろん千歳の作ったもの。



「えっ!?今日どこか行くの!?」


さっきまで、へなへなだった千歳がぱぁっと顔を明るくする。


「せっかくだからさ。どこ行きたい?」


「んー……。」


千歳が嬉しそうに考える。

そんなに楽しみなら、前から連れていってあげたかった。