好きでもない女と
体を重ねて欲を満たしたいなんて思わねぇ。



彼女だからこそ、抱きたいって思うんだろ?


ヤるために女を作ろうとする奴はちょっとイカレテル。



でも、俺だって健全な男子に過ぎない。


限界があって、本能が芽生えることだってある。


千歳はその事をわかっていない。



あの笑顔で…

あの声で…


俺を呼ぶアイツを見ると…正直キツい。

「勝美?」




「おーい勝美?チャイム鳴ったよ。お昼。」



「あ?…あ、あぁ。」


理性と戦う俺を気にせず、俺を見るアイツは多分悪魔だ。



いつか、襲うかもしれん…。