ダサい恋人




三野があたしの方へ歩み寄ってくる。


「三野?」


話しかけるけど、三野は真顔のまま……。




ドンッ




遂に壁に追い込まれた。


目の前には三野……。



女子並……いや、女子よりも大きい瞳であたしを見つめる。



「……お前さ、勿体ないよ。」



「はぃ?」


な、何が……?

勿体ない??

「お前さ、こんなに可愛いのになんで隠してるわけ?」


あたしの髪を三野が指で絡ませる。


うぅ…なんだこれは…

しかも…可愛くないし!!!

「だ、だから男がっ「俺は嫌い?」


「は?」



なに言ってるの……?