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月曜日…


「マジでお前変装しなくて大丈夫なのか?」


コーヒーをすすりながら兄さんがあたしに聞いてくる。


「何今更心配してるのよ。興味なんてなかったくせに。」


「俺だって兄貴なんだよ。妹の心配ぐらいする。まぁ、同情はするけど。」


「同情するぐらいだったらお金頂戴。」


「それとは話が別だ。」



……なんだそれ?


「まぁいいや、行ってきます。」


「あぁ。さっさと行きやがれ。」



はぁ……どこまでも無神経な兄さんだ。


でもあたしが出ていった時に「頑張れよ」と兄さんの声がした。