ダサい恋人




そういえば、なんであたしはここにいるんだっけ?


昨日兄さんはカレーの神様とか言ってたけど…



「ねぇ」




「ん?」




「なんであたしはお兄さんに呼ばれたのかな?」


と質問すると勝美が一気にしかめっ面になった。



「カレー…作った事あるじゃん。その残りを兄貴は女だってわかって、俺に聞いてきたんだ。」


あぁ…あの雨の日…。


「それで千歳を隠そうと必死だったんだけど、兄貴がメガネとカツラを燃やすって言って来たから……ごめん。」



そういう事だったんだ。



「別に大丈夫だよ。昨日のお礼も言わないといけなかったし。」


むしろ良かった。



「カレー、美味しかった?」


「ん。うまかった。」


と言ってちゅっとリップ音を出してキスをした。