スカートが膝下で髪の毛はストレート…黒縁メガネで…っと


「うん。完成。」


あたしは学校のトイレの鏡の前でなんとも言えない自分に微笑みかける。

あたしは秘事間 千歳。高2のダサ子………を演じている。

世の中顔が良ければそれでいいなんてあり得ない。

顔なんて飾りなだけで笑顔振り向いたらそりゃどんな男でも落とせる。

でもあたしは男が嫌い。

少し諸事情があってのこの変装。だけど、ちっとも悪くない。



あたしは中学を卒業したと同時に自慢だった茶髪の地毛も真っ黒に染めて、

黒縁のだて眼鏡をかけて高校に入学したら、見事なダサさが評判となり変装成功。


それ以降あたしはダサさに磨きをかけている毎日。

友達はいないけど、男が近寄らないのならまだまし。

今日もダサくて最高…。