おんりー☆らう゛


奈々が教室に戻ると、それを見つけた智たちが顔を見合わせる。


にやっと笑って、傍にいる聖に聞こえるように、わざとらしく声をあげた。







「あれぇー?奈々、お前さっき一緒にいた男誰ー?」





もちろん、その言葉に反応する聖。


ピクッと体を反応させ、下を向いたまま、眉間にしわを寄せて耳を澄ます。




聖の方をチラッと見るが、俯いていて表情がわからないので、奈々もそのまま作戦通りのシナリオを続けた。






「えー?あの人?翔w」


「翔ってんだぁー。」





しらじらしい奈々たちの演技に、聖は耳を澄まし続ける。



…ああん?翔?誰だよ







「うん!1個年上なんだけどー今日の放課後遊んでくれるって!!」






…はあ??!遊ぶ!!?



バッと顔を上げて、思わず口に出しそうだったのを、聖は押さえる。

ますます眉間にしわを寄せながら、もう一度下を向いた。


握った拳は、力が入っているせいか、少し震えている。




隣にいて、それを見ていた仁は、にやっと笑って、また聖に聞こえるように話しだす。