「はい、できましたよ〜」

「ありがとーございますw」

「可愛くなったよw彼氏もびっくりするんじゃない?」

「いえ〜(笑)」

「彼氏と幸せにねw」

「ありがとぅございます(笑)」




奈々はお姉さんと笑顔で別れ、入り口へ向かう。



聖…あの女の人に笑いかけて会釈してる…

すっごい仲良さそう…


……ムカツクなぁ〜…。





しばらくして、聖が笑顔で奈々の傍に歩いてくる。

 


「おまたせ〜wどー?」




聖が嬉しそうに頭を触ってあたしに聞いてきた。

たしかにかっこいいけど……


あの人にやってもらったのがそんなに嬉しいの…?





「……いーんじゃない?」

「なんだよー冷てぇなぁ(笑)おめぇも超可愛くなったじゃん♪」

「…ありがとーございます。」

「ははッ(笑)なんでそんな冷たいの〜?」




聖は冗談っぽくあたしの顔を覗いた。




「………」

「…なぁ…マジでどした?」




聖が、ちょっと真剣な顔になった。


でも…違うんでしょ?





「・………」

「え…なぁ。奈々?」

「…あの女の人。美人で可愛い人だったね」




そっぽを向いて、怒ったような口振りをする奈々。




「…は?」

「聖ってほんとはあんな人がタイプなんじゃないの?」





しばらく考えて、聖は思った。


こいつ…妬いてんのか?(笑)





「…すっごい楽しそうに喋ってたよね。…あたしといるより…あの人のとこ行けば?」




………行けばいいじゃない…。





「ん…そーしよっかなぁ♪」

「――――――…」





思いがけない返事に、奈々はバッと顔をあげる。



え……?
…ほんとに…?