こうして、2人は近くの美容室にやってきた。




「今日はどのような感じにしますか?」

「えーと…透かすだけにしてくださいw」

「はい。そちらの方は?」

「聖はどーするの?」

「んー…じゃー2㌢ぐらいまで切って?」

「かしこまりました。こちらへどうぞ」




奈々は、優しそうなお姉さんに連れられ、席に座る。



聖とは向かいの席になった。

鏡に映った聖に、手を振ってみる。


聖も笑顔で手を振ってくれた。






「あの人、彼氏?」




担当になってくれた、優しそうなお姉さんが、鏡越しに奈々に問いかける。



「え…あ…はぃw」

「かっこいい彼氏だねぇ!ちょっと悪っぽくてw」

「彼、不良なんですよー(笑)」

「そーなんだ!いいなぁ♪あたしもあんな彼氏ほしいなぁ〜」




そう言いながら、手際よく奈々の髪を切っていくお姉さん。


…聖の方を見てみると、髪を切っている綺麗な美人の女の人と楽しそうに話している。



あ…なんかめちゃくちゃ楽しそう……なんかつまんない…。
あの人綺麗で美人だし…。
あーゆーのがやっぱタイプなのかなぁ…





「あれ?もしかしてあの人に妬いちゃってる?」

「えっ?!い…いえ…///」

「ほっぺふくらんでたよ(笑)」

「ほ…ほんとですか?//」




見られてしまっていたことが恥ずかしくて、顔を赤くする奈々。


お姉さんは、クスクス笑って、奈々に耳打ちしてくれる。




「大丈夫。あの子には彼氏いるからw」

「そ…そーですかぁ!」





でも…聖の照れたような顔………

あ゛ぁー///
あたし妬いてんのかな!?///