まだ普段のような賑やかさは無いが、もともとの知り合いや部活の仲間で固まっている。
もちろん内向的で部活にも入っていない僕は、話したことある奴なんて前のクラスで一緒だった数人しかいない。
その数人にすら、気軽に話しかけるなんてできないし。
とりあえず僕は自分の席に着き、一刻も早く先生が来てくれるのを待った。
周りの話し声がざわめきにしか聞こえないくらいぼーっとしてると、先生が入ってきて 教室は少し静かになった。
「えーっと…じゃあ皆、とりあえず自分の席に座ってね」
さっき体育館で話してた時以上に緊張気味な声だ。
ガタガタと皆が席に着く。

