夏、雨が降った。
<綾瀬>
ジリジリと暑い日が続く。
こんな暑い日に雨が降ったら最悪だ、なんて考えていたら雨が降った。
むしむしして外に出たくない。
でも、バイトに行かないと店長に怒られるかな・・・と思い、着替えて傘を持ち、外へ出る。
「うわぁ・・・行きたくないな・・・」

店に着くころには雨は少しだけ弱まってて、葉っぱから雫が何滴かたれていた。
「あ、天知さん。来てくれてよかった。」
そこには店長がいて。
「今日、休む子が多くて。」
と笑っていた。
あぁ、きっとみんなも私と同じなんだ。