「もう嫌だーっ…」

唯乃は疲れていた。

「私、アイドルにむいてないのかも…」

「何言ってんの!?アイドルに向いてなかったら、オーディションにも受からなかったし、センターにもなってないじゃん!」

最年長の花音はいつもみんなにやさしい。

「んーでもぉ、あのキモヲタはさすがに可哀想!」

最年少の静菜が言う。
そう、キモヲタとはあの熱狂的なファン。
唯乃だけでなくメンバーのみんなも嫌いだ。

コンコン

「はぁーい!!」

マネージャーがやって来た。

「みんなに沢山ファンレターが届いてるから、ちゃんと全部目を通すように!!」