木本 唯乃は、中学生。
地味でもなく、派手でもなく…
普通の女子中学生だった。

「ねぇ、唯乃!!」

唯乃の親友、亜美が言う。

「ん?」

「このポスター見て!!」

このポスターとは、オーディションの説明。

「フラワーガールズ?アハハッ!!
 おもしろい名前だねえ!」

その内容は新しくできるアイドルの
オープニングメンバー募集という内容だった。

「唯乃、受けてみれば?」

「は?無理だしぃ~!」

「唯乃は、顔も歌も普通に大丈夫だからっ!やってみない?」

この時、唯乃はただのおふざけだと思っていた。
アイドルにならなくたって、楽しい事はいっぱいある。

「私、アイドルにはなりません!
 受かる訳がないしね」