『じゃあね。そろそろいかないと…』




え?

「待って…。もう行くの?まだ話したいこといっぱいあるんだよ…?」


雅樹…
あたしをひとりにしないで…


『ごめんね…。いかないと。ずっとお姉ちゃんがすきだからね。ずっと見守っているからね。お姉ちゃんはひとりじゃないよ』

まるで心の声が雅樹に筒抜けになっているかのような返事だった





雅樹はニコッと微笑み
そのまま消えてしまった





雅樹…