【完】─片思い─


「和が、好きなんだ。絶対、誰にも負けないくらい」

「…ぅんっ」

「つき合って、ください」

「まだ…まだ、東のこと好きなんだよ…? そんな、曖昧なキモチで、流とつき合えないよっ」

気づいたら、涙が溢れていた。

「それでもいいから。俺に…ちょっとでも、”幸せな時間”ちょうだい。和と一緒にいる時間は、幸せなんだ。まじで。夏休みっていう、期限付きでもいい」

「…」


「俺と、少しでも一緒にいて欲しい」

流はあたしの手を強く握った。

「…はい」

あたしは、そう言うことしかできなかった。