そうだ…俺が、稲実に惚れたのは… 稲実の笑顔が、あまりにも綺麗だったんだ。 だけど、その笑顔は、中学の時以来、一度も見ていない。 そうさせていたのは…自分。 そんな自分に、腹が立つ。 けど… もう遅いんだ。 俺の片思いは、もう、終わったんだ。 「…よし」 俺は図書室を離れた。 それと同時に、 一瀬が図書室に入ったのも知らずに。