「りっちゃんが告白したの?」
「ううん、向こうから」
「同じ学校?」
「いや、他校生っ!。…凪原校」
「ぇえ?! 超頭良いじゃん!」
凪原高校は、この県で一番偏差値が高いところだ。
「うん…本屋で、会ったんだけどね。あたしが…」
──…
「あ、あれ…?」
本棚の上の方を取ろうとしても、背が届かない。
「ん〜!」
頑張っていると、横から誰かがその本を取ってしまった。
「ぁ…」
「はい」
「…ぇ」
「それ、欲しいんでしょ?」
「あ、ありがとうございます!///」
彼は優しく微笑んで、どこかに行ってしまった。
──…

