「なんで?!」

「…」

「和!!」

「…わかってるんだ。あいつは、”あたし”を好きになることはないんだって」

「わかんないよ!!」

あたしは首を横に振った。

「わかるよ。だって、もう…3年の片思いだもん」

「…かず」

「あいつが…誰を思ってるかなんて、わかるから」


…ずっと、みてきたから。

──彼だけを。