「楽しくなかったら、一緒に帰ったりはしないよ」 「…ぇ」 頭が、混乱した。 今、なんて…? 和を見ると、耳が真っ赤だった。 そんな姿に、思わず吹き出してしまった。 なにが、『正直者』だ。 全然違うじゃん。 あたしは、今まで和は、優しくて、元気な女の子。 そんな風に思っていた。 けど、今日、 また新たに、 優しくて、元気で…お人好しで、素直じゃない女の子。 そう、認識したんだ。