「ただいまー」 「おかえり」 リビングに入ると、弟がゲームをしていた。 「直樹、勉強すれば?」 「俺は姉貴と違って中学生で、二十位以内だからいいんだよ」 あたし学年一位なんだけど? まぁ、いいや。 黙っとこう。 「直樹、どこの高校受けるつもり?」 もうすぐ、中3の夏じゃん。 「光校」 「はぁ?! あんた、ウチの高校受けるの?!」 「おー。光校の野球部甲子園の常連じゃん」 まぁ…確かに。 弟、直樹は野球をやっている。 高校はどこでも行けるように、勉強はしてるらしい。