「なにやってんだよ!!!!」 怒鳴ったのは、流だった。 流は、すごい目つきで人混みをかき分けた。 「誰だよこんな事した奴!! ざけんじゃねぇぞ!!!」 「ちょっ流っ…」 あたしは必死に暴れる流の腕を掴んだ。 「だって、そいつお前を弄んだんでしょ?」 「あ?」 なに…? 2人組のうち、一人の男子がそう言った。 「庇う必要なくね?」 「そうだよ、流くん。その子、親友の彼氏を奪ったんだよ?」 なに…? みんな、何を言っているの…?