「…ねぇっ、東っ!

起きてよ…目を、開けてよ…」

自分でも、子供だと思う。

けど、けど…今すぐ、彼の瞳が見たい。

「…いやっ!! いやだよぉっ!!

お願い!! 目を開けてよ!!

いつもみたいに、笑ってよ!!

ねぇ!! 東ぁぁぁ!!!」

あたしは、ただ、彼の名前を叫び続けた。

涙なんて…出てこない。


まだ、現実が、




信じられないんだ──。