病院に着き、『東 優輝』と書いてある病室に入った。 そこには、肩を震わせて泣いている人がたくさんいた。 みんな…泣いている。 泣いていないのは、ベッドで寝ている、 彼だけだった──。 そして、あたしも…突っ立ているだけ。 どうしても、この状況が… 『悪夢』であって欲しい── そう願い続けていた…。