【完】─片思い─


*紗季side*

屋上の隅に隠れて、和と一瀬くんの会話を聞いていた。

あたしは…あたしだけは、前に進めていない。

優輝を離さずに、ただ、止まっているだけ…。

優輝のキモチは知ってるし、わかってる。

別れなきゃいけないのも、わかってる…。

だって、和と優輝は両思いだ。

そこに、あたしが入り込んじゃいけない。




だけど…手放したくなくて。