【完】─片思い─


「とりあずえず…座れよ」

「ぁ、うん…」

あたしはそっと床に座り、鞄から担任に渡された資料を取り出した。

「はい、これ。来週までに提出」

「ん、サンキュ。っと…理系か文系かの…」

「東は…どっちにするの?」

「そういう、稲実は? って、お前は理系だよなっ」

「うっさい!///」

「俺も理系…だな」

「へぇ〜! 紗季も?」

「いや、紗季は文系だって言ってたっ」

「って事は…優美さんが言ってた『午前中来てた子』は紗季なんだ」

「おまっ…変なところ鋭いのなっ」

「変なところって…普通だよ、普通〜」

「俺が今まで好きだったこともわからなかったのに?」

「…」

「…好きだよ、和」

「?!///」

ポンと音が鳴るかのように、顔が真っ赤になった。