「…そんなの、読みたくなんかないっ! あいつは…子供を捨てたんだよっ?!?!」 「ちげぇよ!!」 「はぁ?! あんた、あんな女を庇うの?!」 「確かに、母さんはいけない事をやったけど… 俺たちを捨てたりはしねぇよ!!」 「どこにそんな証拠があんのよ!! 現に、もうすぐ息子と娘の誕生日だってのに、 あいつは一日も帰ってきてないじゃん!!」 「…それはッ」 「もういい!! ごちそうさま!!」 あたしは食器を片付け、自分の部屋に駆け込んだ。