【完】─片思い─


*和side*

翌日、木曜日の三時間目。

あたしは強烈な眠気に誘われていた。

「…ねむっ」

思わず、そう呟いてしまうほどだ。

三時間目は空腹の絶頂。
あたしの場合は眠気も。

あたしは大きくあくびをした。

すると、隣からククッという笑い声が聞こえてきた。

「すっげぇ顔」

この声の主は、あたしの隣の席の東。

「うっさい///」

「ばぁーか」

「東に言われたくないしっ!」

そんな会話で、あたしの眠気は飛んでいってしまう。