【完】─片思い─


「お願いっ…離さないでっ…」

あたしは、優輝の胸に飛び込んだ。

優輝は、辛そうに、あたしを強く抱きしめた。

いつもは…この胸の中が温かかった。

けど、今は…

すごい、冷たい。

ここから…離れたくなんかない。

そう思うのは…ただの、我が侭なのだろうか。

それとも…


独占欲?