「意味わかんないよ!! 和、なにもわかってない!! なにも、知らないじゃん!! なにも見えてないじゃん!!」 あれ…? 紗季のこの表情、夏休みの時も…。 『和がどっちを信じてもいいけど…あたしは、優輝が好きだから!///』 そうだ…あの時…。 「和、自分の気持ち隠して、苦しくないの?! そういうの、 みっともないよ!!」 さすがに、この言葉にあたしの頭の中の何かが切れた。 「はぁ?! あたしは、紗季のこと思って隠してるんじゃん!!」 「それがおかしいんでしょ!!」 「…」