「これ。さっき借りた!」 流はバレーボールを取り出した。 ニッと笑う流に、胸が高鳴る。 「んじゃ、遊ぼ!」 それから、三十分ぐらい遊び続けた。 「俺、ちょっとアイス買ってくるな」 「わかった!」 あたしは海辺で待っていると、子供が泣いていた。 「どうしたの?」 「うぅ…恐竜の、おもちゃがないぃ〜」 「どこで遊んでたの?」 「あっち」 え…。 子供が指したのは、深い方の海。 うぅーん…。