【完】─片思い─


回りを見回すと、流が壁に寄っかかって、立っているのを見つけた。

うわぁ…流、カッコイイよぉ///
腹筋が割れていて、腕の筋肉もちょうどいいくらい。

どっっかのモデルみたいだ。

歩いてる女の子達は、必ず流を見て振り返る。

本当にあたしなんかでいいのかなぁ〜?

あたしは、スタイルだってそこまで良くないし、顔だって普通。
中の下、って感じ。

流とは全然違う。

あたしはそっと流の方に近づいた。

「…流///」

「うわっ/// 和…?///」

「ぇ、うん…」

「ヤバッ///」

「?」

流は顔を真っ赤にしている。

そんな流が少し可愛く見えて、クスッと笑った。