【完】─片思い─


「プレゼントかぁ〜やっぱアクセじゃない?」

「女子ってそういうの好きだよなぁー…」

「憧れだよー? 好きな人にアクセもらうって!」

「へ〜! んじゃ、稲実も?」

「あたし?」

そうだなぁ〜。

「あたしは…アクセより、もっと違うのがいいな」

「例えば?」

「ん〜! 水族館とか一緒にいきたいなー!」

「ふぅーん」

東はそっと微笑んだ。
そんな表情に胸が高鳴った。

「って、ごめんね! あたしの話なんてして!」

「いいよ、別に。稲実の話、俺好き」

その言葉に、もう一度胸が高鳴った。